2004年08月19日

ツーリング

ちょうどお盆のころの4日間、1500kmあまりのツーリングに行ってきた。そのうち半分ほどは東名・名神・北陸道だったが、京都北部のワインディングも久しぶりにたっぷり走ることができた。20数年前、数日と空けずに走り回っていた時期もあった道で、このSRで初めてコケたのも花背峠(鞍馬山の奥)だった。

 前回のツーリングで出ていた不具合は、今回のツーリング前の調整でほぼすべて解消されていた。120km/h前後で出たステアリングの振れはカウルの撤去とフロント周りの組み直しで、エンジンの異音はカムチェーンとタペットの調整で、キャブのカブり気味の症状はファンネルの採用とジェッティングの変更、プラグ交換でそれぞれ解消されていた。3000回転以下は若干力強さに欠ける感じだが、4速で8000回転超、5速でもほぼ8000回転までキッチリ回るので常用回転数を4000回転以上にして走ればよいだけの話だ(セッティングはズボラな私にとって面倒なだけ…)。ノーマルではないのだからあらゆる回転数で満足のいく回り方などハナから求めていないのだ。自分のオートバイならこれで十分だと開き直っているだけともいえるが。

 気になっていたフロントサスの油面調整はせずに行ったが、100km/h以上のコーナリングではちょうどよい感じで落ち着いた動きをしていた。反面50km/hほどで路面が荒れたところを走ると追従性が良くなかった。しかしこれも「すべて」に満足を求めることが非常にむずかしいということの証左といえるだろう。時間と労力をたっぷり使えればもっと良いセッティングが見つけられるのかもしれない。

 どこをどう走ると気持ちがよいか。ノーマルに求められる性能とは異なるそんなオートバイの組み立て方というのもおもしろく奥が深いものだと改めて思わされた。
高速道での快適性か、速度の乗るワインディングでの満足度か、車線のない砂利の浮いたような山道を楽に走りたいのか、古い街並みを眺めながらスロットルに気を使わずトロトロ走りたいのか。ロングツーリング(その定義はないが)においても、どの部分を楽しみたいのかを明確にしさえすればそれぞれノーマルを超えた性能を求めることは可能だろうが、「すべてにおいて」及第点を求めるなら、ノーマルに勝る仕様はないのかもしれない。

投稿者 uga : 00:56 | コメント (5)