9月16日、柳沢峠を走ってきた。
以前キャブレターの具合が悪かったのは、結局磨耗した部分(ニードル等)を換えたことで問題が解決していた。エンジンの仕様が変わったわけではなかったので、ジェッティングがそうそう変わるものではないだろうと思っていたが、結論はその通りだった。インシュレータのヘタリも原因のひとつだった(キャブレターの位置がすぐズレる。これに関しては最近新品交換で解決したが、それ以外にも対策を考えている)。
今回変えたのは車体のディメンションである。
フロントサスペンションはABSO−Rのおかげもあって相変わらずよく動いて仕事をしてくれているのだが、どうもリーンする際、フロントの動きが遅れ勝ちになのを改善できないかと思っていた。それはそれで19インチらしい乗り味だと言えるかもしれない。しかし、状況によってはそれがどうしてもダルな感じにしか感じられない場合もある。
最初はフロントフォークの突き出しを試してみようかと思ったが、ずっと以前それを試みた際、ハンドリングが多少クィックになりはしたが、曲がることを総合的に考えると、バンク角が減少するなど印象はあまり良くなかったことを思い出した。
リアタイヤをハイトの高いものに換えるという手もあるが、そうそう都合の良いタイヤもない。
しばらく自分のSRを眺め、今回はリアサスの自由長を伸ばしてみることにした。
ノーマルマフラーにスイングアームが干渉しないギリギリのところまで伸ばすと、約2mmの延長が限界である。まずはそこから試してみよう。
(中略)
乗り始めは「ちょっと敏感すぎるか?」と思えるほどだった。ステップを踏むとその方向にクイッと前輪の向きが変わろうとする。以前は車体が傾いてからワンテンポ遅れて前輪の向きがそれについてくる感じだったのが、あきらかにそのワンテンポの遅れが減少している。
しかしこれが、乗り慣れてみると、中速コーナーでの切り返し等においていい感じなのだ。
コーナーリング中のパーシャル状態でも、セルフステアを積極的に維持しようと意識せずとも思ったラインを勝手にトレースしてくれると言ったら言いすぎだろうか、だがそんな忠実さを感じさせるハンドリングである。
たかが2mm。されど2mm。(つづく…かもしれない)