2004年03月05日

ノーマル400で30馬力(序)

はじめに…
というほど長大な論文じゃないんだけど、一応何を目的とした記事かを。

○昔のVM時代(初期〜88年)のSRは時代が新しいほど出力が大きかったそうだ。バイカーズステーション89年7月号には、当時のBST(CV)キャブの車両を実測して「26.5ps/6700rpm」であったと記載されているが、それに続いて「モデルチェンジ直前のVMキャブ付きでは、30ps以上をマークするのが普通だったのだ」とある。この記載が後軸出力なのかエンジン換算なのかはわからないが、これは単なるウワサではなく、他の雑誌でも同じような文句を読んだ記憶があるから、おそらく実際の、複数のデータに基づく話だったのだろう。

○85年、Fドラムモデルになった際、カムの表面処理が行われ、ロッカーアームスリッパー面の材質などが変更された。また、最初期型から88年に至るまでのあいだ、そしてその後もクランクの精度アップなどが図られたといわれている。こうした工作精度・材質の向上は出力などの数値には表れない様々な性能アップに寄与していることだろう。最新型ではピストンのヘッドにも表面処理が行われていることが確認されているし、ロッカーアームの支持にも改良の跡がみられる。ということは、新設計のパーツを旧型エンジンに使用することによって、あるいは逆に新型モデルのエンジンに旧型パーツを流用することによって出力性能の向上や騒音・振動の低減(振動が減るということはそのために喰われるムダなエネルギーが抑えられることを意味する)が図れるかもしれない。エンジンに限らず、駆動系などにおいても新しい高品質なパーツやオイル類を使用することでロスを減らし、結果的に出力向上につながるケースもあることだろう。

○近年めざましい進歩を遂げているWPC処理などの技術を旧型の車両に施すことにより、また年々性能が向上しているといわれるオイル・添加剤などを使用することにより、旧型車両のポテンシャルを当時では考えられなかったレベルで発揮させることもできるだろう。

○ノーマルらしい乗り味を変更せずに性能を向上させるためには、こうした改造が有効なのではないだろうか。また、免許制度のために400cc未満の車両しか乗ることができない人にとっても、こうした改造は意味のあるものであるはずだ。[バレなければよいとばかりにこっそりボア(ストローク)アップなどするのはオススメできたことではない。] ただ、新型をベースに改造した場合、排ガス規制などをパスすることはむずかしいだろう。車検の度に元に戻すのは大変な手間であるため新型の改造はあまりオススメできない。

○これらの実験・実証は実際の車両をつかって行う。ここに記載される改造・改変はすべてウ・ガレージで行われ、またウ・ガレージのパッケージとして販売される予定である。

投稿者 uga : 2004年03月05日 15:15
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